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鉛直座標系を決定する際の重要なポイントは
- なるべく鉛直内挿を行なわない
- 地形を正しく取り込む
- 質量保存、エネルギー保存則を満足する
- より少ない鉛直レベル数でより正しく表現できればなおよい
ことである。もちろん全てを完全に満たすことは不可能である。
Kasahara(1974) [21] はプリミティブ方程式で用いられる様々な鉛直座標について
レビューしている。
- z 座標系はシンプルであるが、
z 座標が使われたモデルというのは聞いたことがない。
(非静力モデルでは頻繁に用いられる)
- p 座標を用いると連続の式が p の診断方程式になり、
鉛直運動が簡単に求められる。
しかし、地形の境界条件を正確に取り込むことができない。
座標は p 座標を変形して、地形を座標の下端となるように設定した
ものである。地形は正しく取り込まれるが、
運動方程式中の気圧傾度力と重力をバランスさせることが難しい。
- そこで、下層は
座標、上層は p 座標という
座標系が考えられた
(Simmons and Burridge, 1981 [25]) 。これにより下層では地形をより正しく取り込み、
上層では地形の険しいところでも気圧傾度のエラーを少なくすることに成功した。
座標を一般的に記述すると
ここで
直交直線座標系
におけるプリミティブ方程式は
- 水平方向の運動方程式
 |
(1) |
- 鉛直方向の運動方程式(静力学平衡)
 |
(2) |
- 連続の式、質量保存の式
 |
(3) |
座標系での方程式を導出する。
は固定であって、
から
への単調変換を考える。
の定義は不変で直交している。
スカラー量
に対して
ここで
なる関係を用いれば
に対しても同様に
 |
(4) |
となる。したがって
系方程式中の全微分は
 |
(5) |
と書きかわる。
座標系での全微分をあらためて
 |
(6) |
と定義する、ここで
である。上の式 (5) と (6) を見比べると
![\begin{displaymath}
\dot{\eta}=\frac{\partial \eta}{\partial z}\left[
w-\lef...
...partial z}{\partial t}\right)_\eta-V\cdot\nabla_\eta z\right]
\end{displaymath}](img78.png) |
(7) |
となる。
水平方向の運動方程式 (1) は(4)を用いることにより
 |
(8) |
ここで静力学平衡の式 (2) を用いると結局
となる。
次に連続方程式 (3) の変換を考える。(7) より
だから
したがって
また (4) より
であるから、上の2式を用いると連続方程式は
ここで静力学平衡の関係を
面で表現すると
となるから結局連続方程式は
となる。
連続方程式を鉛直に積分して、モデルの上端・下端で
という
境界条件を用いることにより、
と決まる。
静力学モデルで上昇流が「診断的に求められる」というのは、直接テンデンシーを
計算して求められるのではなく、他の値を先に決めといてそれに合うように
求めるからである。
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